2010年3月13日土曜日

ミニチュアの中国籠



その昔、バンコクに住んでいた頃、なにかおもしろいものはないかと、ヤワラートと呼ばれているあたりの路地を、いろいろ歩いてみたときに見つけた、中国籠のミニチュアです。

小さいくせに、大きい籠とまったく同じ雰囲気を持っています。細い、細いひごで編んであり、大きいものをつくる方が気が楽なんじゃないかと思えるくらい、手が込んでいます。

バンコクは、表通りに店を構えているのは、ほぼ中国系(インド系も若干ある)と言われるほど、出自としては中国人の多い町です。しかし、たとえ血は100%中国人でも、心は100%タイ人なのが、タイ人のおもしろいところです。
他の地域では中国色が薄れてしまった中で、30年前には、ヤワラートは、中国色を濃く残していましたが、今では、秋葉原のような電気街になっているそうです。




蓋が、こんもりと高くなっていない形の籠もあります。
彩色していない籠も形は同じですが、どこで手に入れたか忘れてしまいました。バンコクだったかもしれませんが、もしかしたら、香港だったかもしれません。




こんな小さい籠に重いものを入れるはずもありませんが、裏もちゃんと竹で補強してあります。持ち手も、蓋も、大きい籠とそっくり同じにつくってあります。




一番ちいさな、二段になった籠は、直径が4センチほどです。ざくろを盛ってあるのでしょうか、蓋の絵も素敵です。

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