2026年6月4日木曜日

暴風雨の中

2021年7月、屋根から落ちて肋骨を11本折り、鎖骨も折り、頚椎も損傷して入院してから、血圧が下がらなくなり、毎日血圧を下げる薬を飲んできました。
2年ほど前に、わりと血圧が低い状態が続いたので、お医者さんに、薬は飲まなくてもいいんじゃないかと相談したことがありました。
しかし、怪我をした年の3年前に健康診断で不整脈が見つかっていて、心臓の状態は改善されているものの、血圧を下げる薬をやめることによって心臓や血管に負担がかかる恐れがあることから、お医者さんは薬をやめようとはおっしゃいませんでした。そして、その時は20mgの薬を半量の10mgのものにすることで落ち着きました。 
薬を半量にしてから、問題なくこの2年を過ごしてきましたが、このところ高い方の数値が100を切ることもあり(望ましい値は125/75mmHgとされている)、この1週間ほど自主的に薬をやめていて、昨日病院に行きました。ちょうど台風が来る日でしたが、私の主治医の担当は水曜日だけ、他のお医者さんでも構わないのですが、長年診ていただいているお医者さんに薬のことを訊きたかったので、雨風を押して行きました。

お医者さんの立場からは、このまま薬をやめてしまうことに決心がつかないようでした。そのため、心臓がどうなっているか、8年ぶりに24時間心電図を取るホルターをつけて、不整脈の状態を調べることになりました。
同時に24時間血圧を計る器具も装着してくれました。起きている時は30分おきに、寝てる時は1時間おきに血圧を自動で計るというものです。ところが、帰ってみたら血圧計はうまく働いてくれませんでした。
暴風雨の中をまた行くのかと怯みましたが、せっかくの検査が無駄になるので、病院にとって返しました。そして、あれこれやってみてもらいましたがうまくいかず、その機械は1台しかなかったので、昨日は24時間血圧検査は諦めることになりました。

さて、台風6号が直撃した日ですから、病院までの道のあちこちで木が倒れていました。一番折れやすいのは栗の木で、呆れるくらい倒れていました。竹も曲がって道を塞いだりしています。明らかに誰かが片づけたと思われる折れた杉の木が、路肩に置いてあるのも見ました。

小降りになった雨の中で片づけた後

幹線道路はともかく、我が家の近くの山道は、通るたびに新たな障害物が落ちていました。
杉は葉を落とすし、道に覆い被さるように生えている山桜、クヌギ、コナラなどの古木も油断できません。しかもナラ枯れの木もあり、通るたびに落ちた枝が道を塞いでいるので、土砂降りだった時でさえ、車を降りて片づけずに通ることはできませんでした。
土砂降りの時は写真どころではなかったので、太い枝が道を塞いでいる写真はありません。車に乗っている時も、降りて片づけている時も、落下物に直撃されないで助かりました。


側溝は所々上から流された落ち葉で埋まり、そこから溢れた水が、道の上を勢いよく流れ、落ち葉は田んぼ道の方まで運ばれていました。

昨夕には風もおさまり、陽もさしましたが、今朝は曇り空で、風も少し強いようです。
これまで、薬をやめてから1週間、血圧は正常値でしたが、ホルターをつけているからか、気温が低いからか、昨夜も今朝も血圧が高めでした。これでは、お医者さんに「やっぱり薬を飲みましょう」と言われてしまいそうです。






2026年6月3日水曜日

「ぼんくら」の箕、いろいろ

6月3日は「みの日」=箕の日。箕の日に勝手に協賛です。

NHKオンディマンドで見ることができる、宮部みゆき原作の「ぼんくら」に箕が、正確に言えば箕形のちり取りが登場していました。
煮売り屋、豆腐屋、籠屋、団子屋、大工、桶屋、納豆屋などが暮らしている「鉄瓶長屋」を舞台に事件が起こる物語です。


これは、長屋の若い差配(さはい)の佐吉さんが掃除をしているところ、ちり取りとして藤箕(ふじみ)を使っています。

三木謙次さんの挿絵

文庫版『ぼんくら』の挿絵の佐吉さんも箕のちりとりを使っています。


しかし、いくら差配さんとは言え、フジを経材(たてざい)に使う藤箕は立派過ぎませんか?
藤箕は、おそらくいつの時代にも高価だったはず、ちり取りには、藤箕ではなく、竹でつくったもっと目の荒い箕が相応しいのですが、それも登場していました。


これこれ。
同心と中間の間にちらっと一瞬見える、壁に掛けてあるのが、ちり取りや土木工事などに使われた持ち手のある箕です。


別の店子のところにも、持ち手のあるちり取りの箕が常備してあります。


土木工事にも使われた荒物であった箕の縁を、江戸時代当時、針金で綴っていたかどうかは疑問ですが、この形の箕は広く普及していたものと思われます。
針金をつくる技術は、金属加工の技術が伝わった古墳時代から奈良時代に、すでに大陸から伝わってはいましたが、手づくりだったので高価ではなかったかと思われます。


余談ですが、部分的にしか映っていませんでしたが、板を組んだちりとりも出てきました。
私が小さいころ、各戸にあったのはこのようなちり取りでした。


差配さんのちり取りは、差配さんが使うものだから、長屋の住人が使っているものと区別したのかもしれません。


また、壁にか掛けてある、網代に編まれた箕もありました。
長屋の掲示板というわけでもないらしい。謎の使い方でしたが。

追記: 

5月3日の箕について「箕のページ」に取り上げていただいています。






2026年6月2日火曜日

『まんがと写真でたどる 戦争と暮らし』


織物教室でご一緒しているさかいひろこさんは、縄文の専門家ですが、イラストや漫画も得意です。
この度発行された、『まんがと写真でたどる 戦争と暮らし』(東京都北区総務部総務課編、2026年3月31日発行)の漫画を描かれています。


冊子は、まずさかいさんの漫画からはじまっています。


この漫画を描くにあたっての苦労話は、昨年から聞いていました。


北区の多くの学童疎開は栃木県だったけれど、なぜ栃木県だったのか。栃木県といってもどの地域だったのか、なぜ選ばれたのか。学童疎開した子どもの声はたくさん残っているけれど、学童疎開を受け入れた人たちの声は残っていない。受け入れた人たちは何を感じていたのか。などなど、描くにあたって調べなくてはならないことが膨大にあったと言います。


また、焼夷弾を撒いたB29は低空を飛んでいたとか、パイロットの顔が見えたという証言がたくさんあるけれど、B29は大型機で、そう低空を飛ぶことは無理ではないか。では低空を飛んでいたのはどんな軍用機だったのか。
描こうとするたびに、疑問が次から次へと浮かんできたそうです。


また、3月10日の東京大空襲は知られていますが、それ以外にも、東京が何回も空襲に襲われたことは、そう知られていません。
北区には兵器工場がたくさんあったので、空襲による焼失区域は広範囲にわたりました。


『まんがと写真でたどる 戦争と暮らし』には、たくさんの写真や資料も紹介されています。


こんなパズルもつくられていたようですが、箱に出口がありません。


通常、このパズルは、一番大きい正方形のコマを他のコマを持ち上げることなく動かして、出口から出すパズルで、「箱入り娘」とか、「スライドパズル」と呼ばれるもので、日本では、1935年(昭和10年)ごろから流行し始めたそうです。


戦後80年を記念して、力の入ったこんな冊子ができたなんて、素晴らしいことでした。







 

2026年6月1日月曜日

本棚に並べました

しばらく前から織物教室の本棚をつくっていました。
そこには元から棚があって、本の他に染め物のための薬品類や各種はかりなど置いてあったのですが、3段しかなくてとても使いにくいもので、雑然としていて、本はどれも斜めになって歪んだり傷んだりしていたので、新しい棚をつくることにしたのです。


スクラップブックやバインダーなど大型の書類が多いので奥行きが欲しい、板は貼り合わせなくてはなりません。
そこで、材木屋さんから幅が21センチ、厚みが24ミリ、長さが3.6メートルの破風板を6枚買ってきて、1枚と半分をつないで、およそ30センチ幅の板にしました。


5月の初めに細工を終え、家で組み立てると運ぶのが大変なので、板のままで運んで教室で組み立てました。


ところが、切り込みがちょっと狭くて入りにくいところがあったり、板が長すぎたところがあったりして、組み立てに思ったより時間を取られてしまいました。
重いし面倒なので、家で一度も組み立ててみなかったのですが、組み立ててみるべきだったでしょうか?


電動丸鋸も普通の手鋸も持って行かなかったので、唯一持って行った釘穴にさす埋木を切るためのチリのない鋸(薄いのでくねくね曲がりやすい)で、板を切り詰めたりしました。

その日のうちに組み立て終わったのですが、5月は私が風邪をひいたり、夫が風邪をひいたりして、織物教室には一度も行くことができませんでした。


そして今日、やっと行くことができて、並べるのを待っていてくれたきくちさんとさかいさんと3人で、4月半ばに古い棚から出しておいた本や、母屋の織り機が置いてある部屋の資料などを本棚に並べることができました。
本棚は、縦には2枡に仕切りましたが、これを3つに仕切ると容量は減るのですが本は倒れにくくなります。どちらを取るか悩ましいところでした。
壁に照明器具が設置されていたので、それも組み込んだ天井までの棚をつくろうかとも思ったのですが、滅多に使わない照明ですが、うっかり横に本などを詰めて割れたり、熱を持ったりすると危ないので、本棚は変形させました。
また、背の高い本が下の方にある方が安定感があるのですが、背の高いスクラップブック類の数からして、下に持ってくると他の段の高さに影響して全体に無駄が出るので、最上部に持ってきました。

紙袋には、織物のサンプルなどが入っています。ファイルボックスを使うと、もっときれいに収まるかもしれませんが、ただ突っ込むだけでなく、内容を理解しながら分類して片づけるとなると、おそらく時間がいくらあっても足りないでしょう。
今日も、織り物作業は全くできなかったので、片づけはこれまででよしとするつもりです。