毎月3日は箕(み)の日。箕研究会の会員でも何でもない私、勝手に協賛です。
デジタルになる前の写真は、ある時期までちゃんと整理してアルバムにしていたのですが、量が多くなるにつれて整理が雑になり、時代も何もかも一緒くたになってしまっています。
ときおり思い立って写真を探していると、別の写真が出てくることがありますが、下はそんな、ひょっこり出てきた写真です。
カンボジアの村の少女たちが、夕飯用の魚をすくっているのですが、みんな見事に同じ箕形の籠を使って魚をすくっています。
すくった魚を入れる魚籠を用意せず、お鍋に入れているのもほほえましい情景です。
誰がつくった箕か、尋ねればよかった。おそらく村の籠師さんが農閑期につくったものと思われます。プノンペンの市場の籠屋では、箕形の漁具を売っているのを見たことがありませんでした。おそらく都会人には必要ないからでしょう。
本物の箕形の漁具は持ってないのですが、ミニチュアの漁具の、右上のものがそれです。
カンボジア人たちは海魚より川魚の方が好き、メコン川流域の大小さまざまな川魚を食べてこれまで命をつないできました。
漁具は、仕掛けて魚が入るのを待ち構える筌(うけ)、投網のように投げて捕まえるものなどとともに、ラオス、タイ、カンボジアなどでは、浅い池や田んぼで魚をすくったり捕まえたりするための漁具が、たくさん見られます。投網の右も魚をすくう魚具、一番下の籠は上下が開いていて、かぶせた後その中に手を突っ込んで魚をつかんで捕ります。
市場には、必ず干し魚の売り場があるのですが、すべて淡水魚の干ものです。
中には、魚の頬の部分だけを集めたものなど売っていて、その頬肉が2センチほどの大きさで、どれだけ大きな魚だったんだと、驚いてしまいます。
魚によっては、面白い開き方をしています。
干し魚は食べるだけ切り取り、水でもどして小さく切り、野菜と炒めたりして食べますが、家に冷蔵庫がない生活にはとても重宝します。
メコン川の魚は、汽水域の魚を含めて、3メートルを超える大きさの魚からメダカ大の魚まで、1,100種類います。
漁具は、仕掛けて魚が入るのを待ち構える筌(うけ)、投網のように投げて捕まえるものなどとともに、ラオス、タイ、カンボジアなどでは、浅い池や田んぼで魚をすくったり捕まえたりするための漁具が、たくさん見られます。投網の右も魚をすくう魚具、一番下の籠は上下が開いていて、かぶせた後その中に手を突っ込んで魚をつかんで捕ります。
中には、魚の頬の部分だけを集めたものなど売っていて、その頬肉が2センチほどの大きさで、どれだけ大きな魚だったんだと、驚いてしまいます。
魚によっては、面白い開き方をしています。
干し魚は食べるだけ切り取り、水でもどして小さく切り、野菜と炒めたりして食べますが、家に冷蔵庫がない生活にはとても重宝します。
メコン川の魚は、汽水域の魚を含めて、3メートルを超える大きさの魚からメダカ大の魚まで、1,100種類います。
トンレサップ湖の魚は197種で、湖の魚として世界第4位の魚種の多様性を持っています。ちなみに、タンガニーカ湖が魚種の多様性で第1位ですが、タンガニーカ湖の魚のほとんどが底生魚なのに比べて、トンレサップの魚はほとんどが回遊魚です。
2 件のコメント:
おそらく川魚の干物は食べたことありませんが、美味しそうですね!こんなにずらっと並んでいると見ているだけでも楽しいですね。
魚の干物の作り方の動画をいくつか見ました。動画の干物はタレに浸けるタイプで、調味液の作り方がそれぞれの売りのようでした。
開き方が面白くて、背中から開いた後、さらに背骨をそぐように外に開いて、3枚開きって感じでしたが、カンボジアでは一般的なのでしょうか。みんなそのやり方でした。
hiyocoさん
私も川魚の干物はカンボジアで初めて食べたような気がします。
タイは、町ではアジに似た魚(海魚)を小さな籠に入れて蒸したのが庶民の魚で、それを炒めたり油で揚げたりしていました。タイの川魚と言えば農村ではテラピアを食べていたのだけれど、生を調理したものでした。そして、農村に出回っているのはトマト味の缶詰で、それを野菜と炒めたりしていたので、干し魚はポピュラーではありませんでした。
魚を開いているところは見たことがありません。プノンペン近郊の農村では池でテラピアを飼っていて、捕まえて調理するので、魚を干しているのも見たことがありません。あっ、その昔、ガーナ北部で、川魚を干しているのを見ました(関係ないけど、笑)。
きっと、トンレサップあたりの、半農半漁ではない、漁師さんが干物をつくっていたのでしょうね。
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