息子の家は、未完成のまま入居してはや1年2カ月ほど経ちました。
未完成の部分はいろいろあるのだけれど、テラスを除いて一番大きいのは、天井の張り残しでした。
天井を張り残していたのは、そこから天井裏に登って、屋根のガラス箱で暖まった空気を床下に送る装置に、パイプを接続して、夏場は余った熱を床下ではなく給湯機に送るための工事をするためでした。天井裏は狭いので座ることもままならず、寝そべって溶接をしたりしなくてはなりません。
2022年の暮れに、夫は水道工事をやっていて腕を痛めました。昔より握力が落ちているのに、水道管はしっかりとつながないと水漏れするので、大変な作業でした。膝は人工関節なのでもともと120度以上は曲げることができないのに、あちこち締めなおしたりするために床下に潜り込み、這いずり回って無理な姿勢で力を使ったのです。
腕は、なかなか痛みが取れない上、夫は疲れやすくなっていて、狭いところで溶接したり力仕事をすることが、ままならなくなりました。それでも、いつかできるだろうと工事を先延ばししていたのですが、ついに給湯機にお湯を送るパイプの接続をあきらめ、天井を張ってしまうことにしました。夏場の余った熱を利用できないのはもったいないのですが、仕方ありません。居間の天井にぽっかり穴が開いているのは落ち着かないし、天井の上に主断熱材を置く構造なので、瓦の下にも断熱材が入っているとはいえ、穴から暖かい空気が逃げているようでした。
というわけで先日、天井を張りました。久しぶりの大工仕事でした。
脚立だけで作業できるかとも思いましたが、安全を見て足場をつくりました。
使わないときは邪魔にしている単管パイプから、適当な長さのものを集めてきました。
そして、これまた邪魔にしていた金具の中から、直交クランプを選び出しました。
直交クランプは、単管パイプを直角にしか繋げないので、曲がりなどを気にしないで組み立てることができます。
パイプを組む作業は、パイプが重いこともあって、これまで夫や息子がおもにやっていました。しかも、二人でやると仕事が簡単ですが、私は片側を支えてくれる助手もなく、一人でやったのでもたもたして、半日かかりました。
単管パイプをつないだ後、惜しげのない板を探し出して、階段状の足場にしました。
重い足場をずらしながら、残っていた野地板で天井を張りました。断熱材のネオマフォームは、穴が小さくなってからは天井裏にあげることができないので、あらかじめ、サイズに切ってあげておきました。
穴が、長さが3尺、幅が10センチほどを残すだけになって、板材を使い切ってしまいました。どこを探してありません。ところが考えてみると、細い板をはめるなら、いずれにしても片端は自分で相じゃくりする以外ありません。なんだ、両方を相じゃくりすれば事足りることじゃないかと、自分で加工しました。
ぽっかりと開いていた天井がふさがりました。足場をつくった時間よりずっと早くできました。
最後の数枚は、下からでは作業できないので、天井裏に登って上で作業して、右奥に見える点検口(金属の縁のあるところ)から出てきました。
点検口は1寸5尺角なので、足の曲がらない夫や、図体の大きな息子にはこの穴をくぐるのはちょっと難しいかもしれません。
2 件のコメント:
さすがに天井にぽっかり穴が開いていたら落ち着きませんね。暖かい空気が全部天井裏に上がってしまうのももったいないですし。よかったですね!
hiyocoさん
穴がぽっかり開いたまま、1年も暮らしていました(笑)。
夫が、「ちょっと待って、ちょっと待って」と言ったので。でもそれは単なる口癖。朝から、とりあえず「ちょっと待って」と言う人なので、もう待てない(笑)。
テラスはまだですけれどね。
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