2013年6月20日木曜日

童は金魚も抱きます



しばらく前に、がんこさんのブログに金魚抱き童の写真が載っていました。鯛抱きはよくあるけれど、金魚抱きは見たことがありません。

「まだ売れてなかったら見たいな」
と連絡しておくと、
「今度の骨董市に持って行くよ」
との返事、やったぁ!

そして、骨董市の当日、
「きっと、もっと小さいものを想像していたと思うよ」
と、がんこさん。
確かに、当たり前のサイズのものを想像していましたが、こんなに大きいとは。差し渡し28センチもありました。
そして、どう見ても金魚です。
「伏見人形かしら?」
「いや、郷土玩具に詳しい人に見せたら、堤人形だろうって」
素人目には堤人形のお顔とちょっと違う気がしますが、底の処理方法は堤と同じです。

 
両耳の前には、ぽっかり穴が開いています。
馬の毛などで、髪を表現していた跡でしょうか?だとしたら、それも珍しい。


普通、髪はこのように表現するものでしょう。

「獅子被りもかわいいね」
この日、金魚抱きと熊乗り金太郎を買うと、獅子被りは、
「後ろが欠けているから、これはあげるよ」
と、おまけでいただいてしまいました。
これはどこの人形でしょう?
堤人形の傍系だった、猪野沢人形のような気もしますが、定かではありません。


金太郎だけでなく、全部、赤が目立つおもちゃたちでした。
これだけ役者がそろっていれば、疱瘡がきても百人力です。




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