作業棟の東壁の、左右対称の小さな窓には、まだガラスを嵌めていませんでした。
そのガラスを嵌めようとして、右側が嵌らないことに気がつきました。
左側を計って、同じだと思って注文したのですが、右の幅がちょっと狭かったのです。
板ガラスを切るには、ガラス切りで傷つけたあと、専用の道具で挟んで割るらしいのですが、挟む道具は我が家にはありません。
ガラス切りはあります。
夫がいつか古いガラスを、このガラス切りで試しに切ってみたことがありましたが、とても使いものになるようには切れませんでした。
一度もガラスを切ったことのない私は、オイルを入れて切るなんて、とても面倒そうで、試す気にもなれません。
というわけで、昨年、息子がくれた、レトロなガラス切りを使うことにしました。
ガラス切りで線を引いたあと、作業台の端にその線を合わせて置いて、上には物差しを、やはり線に合わせて置いて、クランプで固定して、ペンチで割ろうとしましたが、端はぐちゃぐちゃに砕けてしまいました。
「あれれぇ」
それでも、本体の方には影響がないようでした。
嵌めてしまえばわからないと、線の外をガリガリペンチではさみ取り、嵌めてみたら、残念なことに、まだ大きすぎて入りませんでした。がっかり、油断していてぎりぎりに切ったのがいけなかったのです。
一晩おいて、気持ちも新たに幅を確かめ、もう一度ガラス切りで線を引きました。
2ミリほど幅が広かったのですが、余裕をもって、4ミリほど切り取ります。
夫が、
「確か、ガラス切りのお尻で、コツコツとやって割るんだよなぁ」
と、夢のようなことを言っているのを聞きながら、ペンチでガリガリと切り取って、今度は枠の中に収めることができました。
枠をつければ、ガラスは何事もなかったような顔をしています。
終わりよければすべてよし、とは言い切れませんが、めでたし、めでたしでした。
2 件のコメント:
春姐さんは「向かうところ敵なし」
何でもこなすのですね、
ガラス切りはなかなか本職までいきませんよ。
「夜店の香具師」はあごが勝負の「啖呵売」ですが
つられて買うと全然切れません。
父が言うには
「啖呵を楽しむので文句を言うのはヤボ」とか。
鮮やかにパチンと切ったなー
昭ちゃん
ホームセンターは、(事故があったとき弁償できないという理由で)持ち込みでガラスを切ってはくれません。町のガラス屋は、みんな廃業してしまったし、自分で切る以外どうにもなりません。
しかし、向かうところ敵なしとはいきませんよ(笑)。見えないところだけれど、ガリガリで、汚い汚い。本心は、見えないところまできれいにしたいです(^^♪
香具師とか、スーパーの実演販売とか、見るだけで楽しめるけど、逆立ちしたって同じようにはいきませんでしたね。どこが違ったのか、いまだにわからないし(笑)。
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