2019年4月14日日曜日

籠玉再生

昨朝、夫がいないと思ったら籠玉の修理中でした。
「慎重を期す」という言葉を知らず、とにかく結果を早く出すことに腐心する夫のこと、雑に竹を削り、雑に補強しようとしています。
結果に向かって突き進む夫の思いがなかったら、我が家の建設は無理でしたが、ことと次第によります。
やっつけようとする気満々の夫から、半ば作業を取り上げるように修復に加わりました。


大きな玉から上に向かっている小さな玉は、重力でだんだん広がってきます。
小さな玉のついた竹は、大きい玉から外に出た場所で、力がかかってもっとも折れやすくなります。
小さい玉のついた竹は表皮を内側に向けてつくってありますが、それを支えるための短い竹(60センチ)は、表皮を外にして添えてあるのですが支えきれず、大きい玉から外側に出たところで折れて、千切れたりぶら下がったりします。
その支えるために添えてある竹は折れないのですが、曲がったり、よじれたりしてしまっているので、それを新しい竹と交換して、しっかり留めつけます。
夫は、曲がってしまった支えの竹を取り外すという一手間をかけずに、その上に新しい竹を足そうとしていたので、ちょっと無理がありました。


前日に2本なおしていますが、この日は折れていた2本のほかに、折れそうになっていた1本も補強しました。


さて、修理を終えたら、夫がユンボで竿の根元を抑えていきながら、私がウインチを使って、ワイヤーで引っ張っていきます。
あらかじめ鉄パイプを根元に固定してあるので、竿が立ったとき、反対側に倒れてしまう心配はありません。


めんどくさい、直さなくてもいいのにと思っていましたが、ずっとよくなりました。
 

ところで、オリジナルの支える竹(補強材)は薄くできています。
その前日、私が補強材をつくったときは、これに倣って薄くしましたが、夫が用意したのは太くてべらぼうに厚い、ほぼ加工していない竹です。
「もっと削った方がいいんじゃないの?」
「いいんだよこれで。小さい玉が立ってたって問題ないだろう?薄すぎるからしなりすぎて折れるんだ。あんたが昨日削ったのだって、もう曲がっているよ」


まぁ、一理あります。
確かにこの部分があまりしならないと、小さい玉から伸びている竹も折れにくいかもしれません。


なにはともあれ、籠玉が上がると、やっぱりウキウキします。
夫はこいのぼりを出してきて、揚げて出かけました。


しばらくしてふと見上げると、真鯉がいなくなっていました。
空があまりにも気持ちよかったので、自由に泳ぎたくなったようでした。でもそう遠くまでは行けなかったようで、あえなく草の上で伸びていました。






2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

昨日は気持ちのいい天気でしたね!
真鯉は飛んでいっちゃったのですか!あー、脱出失敗と思っているかもしれませんね(笑)。

さんのコメント...

hiyocoさん
竿の下で作業していると、時折はためいているこいのぼりが影をつくるので、「何だ?」とビクッとするほど、昨日はいいお天気でした。
そして、しばらくして見上げたらいない(笑)。
もっと遠くまで行きたかったでしょうね。八郷は盆地なのであちこちに上昇気流ができますが、初心者の鯉は上昇気流を捕まえるのに失敗したようです(^^♪