2022年11月18日金曜日

八郷二景

逗子葉山からのお客さんがありました。
あつこさんとまきえさんのお二人に、八郷を案内しました。


久しぶりにOくんの家を訪問、家づくりはずいぶん進んでいました。


今は需要がないので、材木屋さんが投げ売りした薄い板を大量に買ったので、それをどう使うか?
その結果がこの斜め張りです。斜めは切るのも張るのも手間だけれど、耐震効果もあります。隠れてしまうところで遊んだことが、誰の目に見えなくても、家に厚みを持たせるに違いありません。
 

ここまで来たら、あっという間にできるかな?
それとも、あと数年かかるかな?


数年ぶりに、西光院も訪れました。平安時代に開祖された、天台宗のお寺です。
崖にやぐらを組んだ懸づくり(かけづくり)の本堂(1791年建造)は、いつ見ても勇壮です。
里からは車でも遠い道のりを、その昔、道もなかった時代に、本堂の下ややぐらの下が岩で、後ろも軒下まで岩が迫っているこの土地にお寺を建てると決めた人たち、材料を切り出したり運んだりした人たち、足場の悪いところに柱を立てた人たちはどんな人たちだったのか、想像を超えています。


今は、舞台の先端まで行けないように綱が張ってありますが、綱があっても下を見ると背筋がぞくぞくします。


晴れ渡って気持ちのいい日でした。
屋根は、元々は茅葺きでしたが今は銅板を被せています。


残念なことに、本堂の近くの崖っぷちにあった推定樹齢600年のスダジイが、根元から崩れ落ちていました。
1本のスダジイは本堂にかぶさるように生えていたので、何かあったらとずいぶん前に幹を短く切られました。そして、残った木が崩れ落ちたのです。
もっとも本堂は、3.11にもびくともしませんでした。


わずかに、クスノキの大木が残るだけになりました。






2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

凄い!清水寺みたいです。こんな崖の上に建てるのはとてつもなく大変ですよね。このような立地の建物が200年以上維持されているなんて信じられません。

さんのコメント...

hiyocoさん
建設することを思うと、清水寺より足場はずっと悪いです。
山のてっぺんとかだったらまだわかりやすいのですが、中腹、それも崖のところにお寺を建てようと何故思いついたのか、とっても不思議です。誰かが思いついても、みんなが反対すると思いません?(笑)
このあたりのお年寄りで、自分たちが小さかったころはボロボロで危なかしかったと言っていた人がいたから、ときおり、新しく木を継ぎ足すなど、修理はしているようです。
昨日のような晴れた日は、ここから霞ケ浦まで見えて、とても気持ちがいいです。