手彩色のマトリョーシカ板絵はがき

先日、三浦半島に住む弟の連れ合いのKさんとお仲間が遊びにいらっしゃいました。

テラスで、庭で採れたもののてんぷらを食べたりして楽しいひと時を過ごしましたが、その夕は比較的大きな地震があり、帰り道に電車の中で地震に遭われたそうです。
朝早くに出て遠い我が家までいらしたのに、乗っていた電車が停まってしまって、振り替えのバスでやっと家にたどり着いたという、たいへんな一日だったようでした。

そのKさんから、お礼状が届きました。
鎌倉にあるコケシーカで売られている、マトリョーシカの板絵はがきでした。

 
読むと、我が家の庭に咲いていたテイカカズラをいイメージして描いたと書いてありました。

片側は、お顔だけですが、反対側は全面彩色してあります。
「てことは、Kさんが全部描いたってこと？」
試しに、コケシーカでどんなマトリョーシカ板絵はがきが売られているのか検索してみましたが、見つかりませんでした。

でも、マトリョーシカをこけしに置き換えた、「銀山温泉おしんこけし板絵はがき」というのが見つかりました。つくりがそっくりで、白木です。

ということは、Kさんはテイカカズラだけを描き加えたのではなく、全部を描いたということでした。もっとも、Kさんは画家さんです。

マトリョーシカ板絵はがきは、こけし板絵はがき同様切り込みが入れてあって、白木で十分使えるものなのでしょう。

頬や口、目の周りにも彩色がほどこされています。

そして、咲きこぼれるテイカカズラ。

テイカカズラは、薄い板の厚みにもはみ出していました。
Kさんありがとう。傷みもせず、美しい状態で届きました。