いつも、身体をどこも締めつけない普段着で出かけてしまいますが、クラス会などだと、ちょっと着ていく服を選ばなくてはなりません。そんなとき、服選びより全然着ない服を手に取って懐かしんだり、こんなに着てないのだから処分しなくてはと選り分けたりする方に、つい力が入ってしまいます。
そんなとき、あることさえ忘れていたブラウスを見つけました。肩パッドが入っていて、即処分する服に分類しましたが、処分する服をまとめる段になって、待てよと思い、羽織ってみました。
既製服だったので余裕で着ることができ、肩パッドを取ったら、着られそうでした。余裕で着ることができるなら、友人の結婚式のときに、きつくなった服をなおしたり、痩せたりする苦労しなくてよかったのにと思いましたが、あれは寒い季節でのこと、袖なしを着ていた人もいましたが私は無理、いずれにしてもこのブラウスは結婚式には着ることはできないものでした。
この布は紋織りで織られています。
紋織りですから、裏と表で色(糸の出方)がちょうど反対になっています。
布は、タイの農村で織られた手織り布です。手織りで紋織りの布を織るなら、模様綜絖さえあれば織れますが、機械で織るならかつてのジャガード機ではパンチカードが必要だったし、今ではコンピュータで、模様を制御しています。
手織りですから、何ヵ所か「織り間違い」があるのもご愛敬です。
しかし、このブラウスに合うホールがあるかしら?
仕事着で着ていた黒いホールは合いそうですが、おめでたいときには着られません。
おそらく取っておいても着る機会はなさそうですが、こうして引き出しの中はなかなか片づかないのです。
いろいろ物色したにもかかわらず、結局クラス会にはいつも着ている服で行きました。着る服が限られているのだから、もっと整理ができるといいのですが.....。
2 件のコメント:
おはようございます。
紋織りの手織りといったら、今新品で買ったらもの凄く高価なんでしょうね。
最近は有名ブランド品以外の洋服は安くなっているので、生地の価値を分かっている人があまりいないのが残念です。
どれだけのお宝が日々廃棄されているのでしょうか。
かねぽんさん
タイなどでは、たぶん手織りは機械織りより安いくらいではなかったでしょうか?機械織りの方が均一な布ができるので好まれました。今はどうかな?
安くて縫製技術も高く着やすい衣類が簡単に手に入る現代、伝統布の良さを生かしながら買ってもらえる製品をつくるのは難しいでしょうね。
私は昔着ていた服で着てもらえそうなものはずっと前に分けてしまったのですが、部分的に山岳民族のパッチワーク布を配した手織り布の服などちょっと癖が強い服は、あげたら着そうな人が見つからず、さりとて捨てられず、どうしても箪笥の底に戻してしまいます。
普段着として、自分で着倒せばいいのですが、おしゃれな服やアイロンのいる服は着る気もしません(笑)。スカートもだめになった(爆)。
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