2024年6月10日月曜日

詐欺にご用心

倉敷民藝館所蔵の韓国の箕

韓国の箕
を画像検索していたら、 素敵な箕がなんと売られているのを見つけました。
しかも、値段は良心的というか安い。ただお店が韓国骨董を売っている店ではなく、リサイクルショップで、ほかの商品が衣類、家電製品、アウトドア製品、ゲームなどなので、もしかしたら詐欺かもしれないと思いましたが、支払わなければ被害はないので、購入してみることにしてみました。
購入手続きの画面には、支払い方法と思われるところに、カード、コンビニ支払い、銀行振り込み、代金引換などのイラストがあるのに、それを選ぶすべはなく、選ばないままで「購入を確定」に進むと、ほどなくしてショップからメールが来ました。
振込先は三井住友銀行で、受取人の名義はカトウになっていました。
「やっぱりね」
商店の名前は「濱田」で、濱田さんの名前できたメールなのに、振込金の受取人の名義がカトウになっているのは、おかし過ぎます。
詐欺だったかと放っておくと、しばらくして濱田さんから追加のメールが来ました。「すでに支払い期限が過ぎましたが、もしまだ振り込んでないなら支払い口座を再調整させていただいたのでお支払いください」と書かれた振込先は、今度は近畿労働金庫で、受取人の名義は、カワカミになっていました。もちろん、払い込みませんでした。

以前、やっぱりリサイクルショップで売っていたもの(確か古い土人形だったような)を買おうとしたら、代金の受取人の名前がヴェトナム人になっていたことがありました。「なぜ、振込先がヴェトナム人の名前になっているのですか?」と問い合わせると、ご丁寧に、税金対策とかなんとか訳の分からないことを述べた返事がきました。そのときもお金は振り込みませんでした。

倉敷民藝館所蔵の韓国の箕


これらは、注意深く見れば見抜けるのですが、めったに手に入らないものだったらあせってお金を払い込む人もいるかもしれません。実在の店にそっと詐欺サイトを滑り込ませているのです。こんなに詐欺サイトがはびこっていたら、きちんと商売をしているお店も、まず疑ってしまいます。

骨董品だけでなく、建設材料のまとめ買いなどでも詐欺があります。有名ホームセンターそっくりの画面で、値段を比べると市場価格より安く設定してあるのです。
前に書いたかどうか忘れましたが、夫が建設材料で詐欺に引っかかったことがありました。大した金額ではなかったので、私だったら泣き寝入りしたところですが、気づいた夫は、すぐ警察に連絡、警察官が来てコンピュータを操作して調べてくれ、後日詐欺者を突き止め、口座に残っていたお金は凍結され、だまされたお金はそっくり返ってきたことがありました。

そんな危険を冒すよりはと、なんでも大手ネットショップ「A」に依存しがち、本だけでなく、刈り払い機の刃、猫の餌、スパイスなどなど、ついつい「A」に頼ってしまいます。いかん、いかん。

ところで最近、大谷翔平のお金を250億円使い込んだもと通訳の水原一平がウーバーイーツで働いていたというニュースがありました。時給2,500円で、1日24時間働いたとして返済には118年かかるというニュースには、笑ってしまいました。
1日24時間は働けないので、1日8時間働くとしたら返済に354年、収入の半分を生活費に使ったら、返済に708年。いまから708年前(708年後は想像できないから)というと、1316年。当時は日本だと鎌倉時代、ヨーロッパではペストが大流行していました。と、他人の不幸をネタに勝手に想像をめぐらして、いっとき面白がってしまいました。
というのも、708年という数字はまだ想像できますが、25,000,000,000円という数字は全然想像できないからです。







6 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

詐欺サイトは普通に存在しているのですね。いつどこで引っ掛かるか分からないので要注意ですね。

茶々丸 さんのコメント...

2年前に、無名のネットショップで、探していた鞆張子の達磨を見つけ欣喜雀躍、
まんまと1.5万円、持って行かれました。
警察に届けましたが、即時に引き出されていました。
犯人が中国人だという事だけしかわかりませんでした。

その後、ブラジルのカラジャ土人形にも飛びつきそうになりましたが
さすがに同じパターンなので、しっかりと踏みとどまりました。
生活には必要のないコアな商品も、だからこそ、熱くなって騙されるのですね。

そういう目でさまざまなネットショップを見ていると、
何と自分のヤフオク出品画像があれこれと詐欺サイトに使われているのを見かけます。
転売業者の再出品は普通ですが、
自分の商品が、画像・説明文もそのままに詐欺の材料にされるのは、何ともやり切れません。

さんのコメント...

hiyocoさん
しれっと日常に紛れています。
夫は詐欺犯とのやり取りも楽しむ(?)方ですが(ガーナで日本人が大金を残して死んだ。ついては名字の同じあなたにこれを送金したいから、裁判費用をまず払ってくれ、といった内容のものなど)、私は頭からごめんです(笑)。
お互い気をつけましょう。

さんのコメント...

茶々丸さん
詐欺師さんたちは、希少なものは、欲しがる人口は少なくても欲しい人は欲しいので、引っかかる率が多いこと、ちゃんと知っているのでしょうね。
ちなみに、鞆張子の達磨を検索したら、今でも場違いなショップで売ってましたよ! で、ほかの商品と同じ見せ方かしらと、その店のほかの商品の詳細もみましたが、似たのもあり、全然違うのもあり、よくわかりませんでした(笑)。巧妙ですよね。彼らは誰かの画像を使っているのだと思われますが、使われる方の気持ち、お察ししたします。

また、出品したものが買われて、再出品されるということ、あるだろうなとは思っていましたが、普通ですか! 仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんが、せめてものに愛のある人に扱って欲しいですね。


af さんのコメント...

返済期間にして考えてみるという視点、非常に関心深く読みました。
現実の時間軸にあてはめてみて、大谷の年俸についても、全く現実感のない価値がついていることを実感しました。おっとも、私には全く関係のない話ではありますが、地に足のついた暮らしがいいんだなぁと、納得しました。

さんのコメント...

afさん
これは、水原くんの休日をとるのを忘れて計算していました。週休2日ではなくて1日にしても返済期間はもっと長くなります(笑)。
まぁ、こんなに途方もないお金が集まるところに集まるのはおかしいという話と、いつまでも続くわけはないよという話ですね。
アメリカでは1910年代にラジオを発明した人がミリオネアになったけれど20年代に大恐慌が来ました。今年、AIでビリオネアになった人たちも、これから落ちていくことは避けられないと思います。
何を大切に生きるか。価値の転換をしなくてはこの世ははかないものです。