何か、こぼして！

土曜日に、夫の弟のHちゃんと夫の兄の娘のRちゃんと４人で、横浜を歩く旅をしました。
かつて、夫が横浜市で働いていたころの仕事の爪痕をHちゃんが見てみたいと言っていたのが発端で、Rちゃんが車を出してくれることになったのです。

金曜日の夕方上京、その日はHちゃんの家の近くのホテルに泊まるだけなので、夕方の上野公園に立ち寄り、ちょっと散歩しました。広場を歩いているとカフェの生垣の当たりを黒いものがさっと横切るのが見えました。
「あれっ、ネズミじゃない？」
「そうかい」
と、夫は無関心です。

その生垣のあるカフェに入って休みましたが、暑い夕方のこと、お客たちはみんな冷房が効いた室内にいて、テラスにいたのは私たちだけ、沈む夕日を眺めていました。

庭をまた、黒いものが横切ります。
やっぱりネズミでした。ネズミは庭を行ったり来たり、テラスにまでやってきました。
私たちはアイスコーヒーを飲んだだけで、何もこぼしませんでしたが、ネズミは大胆に足元までやってきて、食べるものを探しています。
我が家のあたりにいるネズミはモグラより小さいネズミばかり（たまに猫が捕まえてくる）なので、久しぶりに中くらいのサイズのネズミを見ました。

次の日、夫が基本設計をした港北ニュータウンのセンター地区を訪れた後、山下公園に行きました。
建物を道路からセットバックして歩道を広くしたあたりや、２つの建物をやはりセットバックして、ペア広場をつくったあたりを散策、カフェで休みたかったのですが満員、しかたなく外で休みました。

まわりでうろうろしているのはスズメです。

アイスコーヒーを飲んでいるだけだから、ここでもおこぼれなしです。

イソップの『田舎のネズミと町のネズミ』を思い出しましたが、もしかしてイソップ物語と反対で、町の生きものたちの方が天敵が少ないかもしれない、と思ったりしながら、人懐こい彼らを見ていました。。